夫に、家族のことを共有しなくなった。
日常会話をまったくしないということではない。
ただ、家の中で起きたことや、家族の変化を、前のように夫へ伝えなくなった。
何かあっても、夫に言おうと思わない。
言った方がいいのかもしれないと思うことはある。
でも、実際には言わないままにしている。
それは、急にそうなったわけではない。
何かを隠したいとか、意地を張っているとか、そういうことだけでもないと思う。
伝えても、何かが変わるわけではない。
そう感じることが、長い時間の中で少しずつ増えていった。
一度や二度のことなら、まだ伝えてみようと思えたのかもしれない。
でも、話しても流れてしまうように感じることがあった。
真剣に受け止めてもらえたと思えないこともあった。
こちらが何を言いたいのか、伝わらないまま終わったように感じることもあった。
そういうことが重なると、何かあっても、伝える前から少しずつ諦めるようになる。
家族のことは共有した方がいいのだろうとは思う。
でも、ただ伝えればいいというものでもない。
聞いてもらえたと思えることや、受け止めてもらえたと思えることが、あまりなかった。
伝えたあとに何かが変わったと感じることも、少なかった。
そういう時間が長く続くと、こちらの中から、伝えようとする気持ちがなくなっていく。
今、夫に家族のことを共有しなくなったのは、たぶんその結果なのだと思う。
急に冷たくなったわけではない。
急に距離を置いたわけでもない。
長年の積み重ねの中で、少しずつそうなった。
