先のことを考えすぎると、今の生活が遠くなる理由

将来のことを考え始めると、今の生活に集中しにくくなると感じることがあります。
老後やこれから先を意識する時間が増えるほど、目の前の日常が少し遠く感じられる。
そうした状態に心当たりのある人もいるかもしれません。

先回りして準備しているつもりでも、実際には今やっていることに気持ちが入りにくくなる場面です。
将来への不安や見通しを考える時間が増えることで、意識の重心が現在から離れていく。
その結果、生活の手応えが薄く感じられることがあります。

先のことを考える行為自体は、否定されるものではありません。
ただ、考える対象が広がりすぎると、今の生活と直接つながらない想定まで抱え込んでしまうことがあります。
その結果、意識の重心が未来に傾き、現在の手応えが薄れていきます。

将来の不安は、具体的な出来事というより、まだ起きていない可能性として浮かびやすいものです。
選択肢や仮定が増えるほど、今の判断に迷いが生じやすくなります。
その迷いが続くと、生活全体が仮置きの状態に感じられることもあります。

また、先のことを優先しすぎると、「今は本番ではない」という感覚が入り込みやすくなります。
落ち着いて過ごす時間や小さな満足が後回しになり、日常の実感が薄れていく。
そうした積み重ねが、生活の輪郭をぼんやりさせる場合もあります。

将来を考えているときに生活が遠く感じられるのは、怠けているからとは限りません。
意識の置きどころが未来に寄っているだけ、という見え方もあります。
向き先が今に戻るだけで、感じ方が変わることもあります。

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