老後について考え始めてから、時間の感覚が変わった気がする

老後について考え始めてから、時間の流れ方が少し変わったように感じることがあります。一日一日が以前より早く過ぎていくように感じたり、逆に、先の時間がやけに長く意識されたりする。生活の内容は変わっていないのに、時間の受け取り方だけがずれているような感覚です。

この変化は、忙しさや生活リズムの問題だけでは説明しきれません。老後というテーマが、時間を「今」ではなく「先」から眺める視点を呼び込んでいることが関係しています。

老後を意識すると、時間は出来事の積み重ねとしてではなく、区切りや残りの長さとして捉えられやすくなります。先の年数や段階を意識した瞬間、今の時間もその流れの中で数えられるようになる。その結果、日々の時間が短く感じられたり、これから先の時間が重く感じられたりすることがあります。

また、老後について考えることは、「今はどの位置にいるのか」という視点を生みやすい。過去と未来の間に自分を置いて眺めるような感覚が強まり、現在の時間をそのまま味わいにくくなることもあります。時間を測る基準が変わることで、感覚にも揺れが生じやすくなります。

時間の感覚が変わったと感じると、落ち着かなくなることがあります。「もうそんな段階に来ているのか」「まだ時間はあるのか」と、答えの出ない考えが浮かぶこともある。しかし、こうした揺れは、老後という長い時間軸に意識が触れたときに起こりやすい反応でもあります。

老後を考えたことで時間の感じ方が変わったとしても、それは異常な変化ではありません。時間を見る位置が切り替わった結果、感覚が一時的に調整されている状態に近いものです。

老後について考え始めてから生じる時間の違和感は、生活そのものが変わったからではなく、時間を捉える視点が変わったことで表れている場合があります。その感覚を問題として扱う前に、一つの状態として整理してみると、見え方が少し変わることもあります。

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