単身赴任で離れて暮らしている夫から、連絡が来ることがあります。
用事があるわけではない電話だったり、孫の写真を見たいという内容だったりします。
家のことに少し触れてくることもあります。
でも、そのたびに私は少し引っかかります。
そこじゃないんだけどな、と思ってしまうのです。
夫は、孫のことは気にします。
写真も見たがります。
でも、今の家の中がどうなっているのかを、自分から聞いてくることはあまりありません。
誰がどう過ごしているのか。
家の中の流れがどう変わっているのか。
何が変わって、何がもう普通になっているのか。
そういうことには、あまり触れてきません。
もちろん、何でも細かく聞かれたいわけではありません。
口を出してほしいわけでもありません。
ただ、何も聞かないまま、孫の写真だけ見たいと言われると、そこだけなんだなと思ってしまいます。
私は、そこにずっと引っかかっています。
夫は昔から、家の中のことを自分から深く聞く人ではありませんでした。
一緒に暮らしていたころも、話しかけられることはありました。
子どものことも、生活のことも、私が話せば聞きました。
でも、聞いて、それで終わりでした。
そこから一緒に考えることはありませんでした。
何かを話し合うことも、ほとんどありませんでした。
私が話して、夫が聞く。
それで終わる。
いつもそんな感じでした。
だから、だんだん私も話さなくなりました。
話したくないというより、話してもそこから先がないからです。
これは、単身赴任になって急に感じたことではありません。
前からありました。
ただ、離れて暮らすようになって、そのことが前より分かりやすくなった気がします。
孫のことは気にしている。
写真も見たい。
でも、その孫がいる家の中が、今どう回っているのかはあまり聞いてこない。
私はそこに、ずれを感じます。
夫に悪気があるとか、そういう話ではありません。
ただ、私から見ると、家の中にいる人の関わり方とは少し違います。
外から、ときどき見たいところだけ見に来るような感じです。
だから、素直に「家族のことを分かろうとしてくれている」とは思えません。
必要な返事はします。
でも、そのやりとりのあとに、夫婦で同じものを見ている感じは残りません。
話しても、聞いて終わり。
聞いても、そこから一緒に考えることはない。
その繰り返しの中で、私の中では、夫に話すことが少しずつ減っていきました。
今のこちらを少しでも分かろうとしてくれたら、受け取り方は違ったのかもしれません。
でも実際には、そこまでは来ない。
だから私は、夫の関わり方に、いつも少し引っかかってしまうのだと思います
